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ECサイトの売上を継続的に伸ばすためには、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との関係を維持し、リピート購入や顧客生涯価値(LTV)の向上につながる施策を検討することが重要です。
そのために活用されるのが、EC向けのCRM(顧客関係管理)・顧客分析ツールです。
なかでも「うちでのこづち」は、EC事業者向けの顧客分析とCRM施策の運用を支援するサービスとして、導入候補に挙げられるツールの一つです。
ただし、EC向けCRMツールは、顧客データの分析を重視するもの、メールやLINEなどの配信施策を支援するもの、複数の販売チャネルを横断して顧客情報を活用するものなど、サービスによって特徴が異なります。
そのため、導入を検討する際は、月額料金だけでなく、分析機能・施策の実行方法・導入支援・既存システムとの連携を同じ基準で比較することが大切です。
本記事では「うちでのこづち」を最初に紹介し、日本語で利用できる他社のEC向けCRM・顧客分析ツールと比較します。
料金や機能の違い、導入前に確認しておきたい注意点、事業規模や運用体制に応じた選び方まで解説します。
1. EC向けCRM・顧客分析ツールを比較する前に知っておきたいこと
CRMとLTV分析の役割
CRMとは、顧客情報や購買履歴などを管理し、顧客との継続的な関係づくりに活用する考え方や仕組みです。
EC事業では、購入回数、購入金額、最終購入日、購入商品などを分析することで、顧客の購買傾向を把握し、適切な販促施策を検討できます。
また、LTV(Life Time Value)は、顧客が取引期間を通じて企業にもたらす価値を表す指標です。EC向けCRMでは、顧客の累計購入金額などをもとにLTVを分析するケースがあります。
たとえば、次のような課題への対応に活用できます。
- 初回購入後に再購入していない顧客を把握する
- 購入回数や購入金額によって顧客を分類する
- 定期購入の継続状況や解約傾向を確認する
- 商品別・広告別のLTVを分析する
- メールやLINEなどの販促施策の効果を検証する
CRMツールを導入しただけで、リピート率やLTVが自動的に改善するわけではありません。
分析結果をもとに施策を設計し、その効果を継続的に確認することが重要です。
CRMツールを選ぶ際に確認したい5つの項目
顧客分析機能
RFM分析、LTV分析、継続率分析など、必要な分析ができるか。
販促施策への活用
分析した顧客に対してメールやLINEなどでアプローチできるか。
データ連携
現在利用しているECカートや受注管理システムと連携できるか。
運用サポート
初期設定、分析方法、施策設計について支援を受けられるか。
費用と契約条件
月額料金、初期費用、従量課金、オプション料金を含めて比較できるか。
2. うちでのこづちと比較するEC向けCRMツール3サービス
本記事では、次の3サービスを比較対象とします。
うちでのこづち
EC通販の顧客分析から施策実行、効果検証までを支援。分析機能と運用サポートに注目したいサービス。
MOTENASU
顧客分析とメール・LINE・SMS・郵送DMなど、複数チャネルを使った施策の管理に対応。
カスタマーリングス
顧客データの統合、詳細な分析、複数チャネルでのマーケティング施策を一体的に管理。
いずれも日本語で利用でき、EC事業における顧客分析やCRM施策を検討する際の比較対象となります。
ただし、対象となるデータや料金体系、運用支援の内容には違いがあります。
3. うちでのこづち|EC通販の顧客分析から施策・効果検証まで対応

出典: うちでのこづち公式サイト
サービス概要
うちでのこづちは、EC・通販事業者向けに提供されているCRM・マーケティングオートメーション(MA)ツールです。
顧客データの分析、販促施策の実行、効果検証までを一連の流れで支援する仕組みを備えています。
ECカートや通販システムのデータを活用し、顧客の購入状況を把握したうえで、継続購入につながる施策を検討できます。
分析機能だけを提供するツールではなく、顧客分析から実際のコミュニケーション施策までつなげられる点が特徴です。
主な特徴
RFM分析・LTV分析などEC向けの分析機能
RFM分析は、最終購入日(Recency)、購入頻度(Frequency)、購入金額(Monetary)をもとに顧客を分類する分析方法です。
うちでのこづちでは、RFM分析のほか、LTV分析、継続率分析、クロスセル分析、転換日数分析などに対応しています。
たとえば、購入頻度が高い顧客と一定期間購入していない顧客を分類し、それぞれに適した施策を検討することができます。
ワンボタンで行える分析機能を活用した運用
EC通販で使われる分析機能が用意されており、すべての分析項目をワンボタンで行えるよう、複雑な設定やプログラムを組まずに分析を進められる設計と案内されています。
専任のデータ分析担当者を配置していないEC事業者でも、分析業務を運用に組み込みたい場合に検討しやすい構成です。
ただし、分析結果の解釈や施策の判断には、EC事業の状況を理解した担当者の関与が必要です。
分析結果を販促施策に活用
顧客の購入履歴や分析結果に基づき、メール、LINE、SMS、DMなどの施策に活用できます。
たとえば、初回購入から一定期間が経過した顧客へのフォローや、特定の商品を購入した顧客への関連商品の案内などが考えられます。
実際に利用できる配信機能や連携条件は、契約内容と利用環境によって確認が必要です。
導入・運用サポート
公式サイトでは、初期導入支援やCRM運用に関するサポートが案内されています。
ツールの操作だけでなく、分析結果をどのように施策へ活用するかを相談したい事業者にとって、確認しておきたい項目です。
料金
ベーシックプランの月額料金(税別)
60,000円〜 / 月
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 個別見積もり |
| 料金体系 | 顧客数に応じた従量課金制 |
| 月額費用に含まれる内容 | システム利用料・運用サポート |
| 導入時の内容 | アカウント発行・導入支援 |
公式料金ページで確認できる掲載額。
出典:公式料金ページ
月額50,000円からという案内も存在しますが、今回確認した公式料金ページには月額60,000円(税別)からと掲載されています。そのため、本記事では公式料金ページの金額を採用しています。
初期費用は利用中のシステムなどを確認したうえで見積もりとなります。
実際の費用を確認する際は、管理する顧客数、連携システム、利用機能などを伝え、個別見積もりを取得するとよいでしょう。
おすすめポイント
うちでのこづちは、次のような運用方針を持つEC事業者に適しています。
- 顧客の購入傾向を分析し、CRM施策に活用したい
- LTVやリピート購入の状況を定期的に確認したい
- 専任の分析担当者を置かずに運用したい
- ECカートの顧客データをCRMに活用したい
- 導入後の運用についても相談できる環境を重視したい
特に、顧客分析と施策実行を別々の仕組みで管理している場合は、業務を整理するための導入候補となります。
キャンペーン・特典
公式サイトでは、無料デモの申し込みや資料ダウンロードが案内されています。
無料デモは、導入前にサービス内容や操作方法を確認するための機会として活用できます。
なお、公式サイトのよくある質問では、デモアカウントは2週間無料で用意されていると案内されています。具体的な実施方法や条件は、公式WEBサイトから確認してください。
今回確認した公式情報では、掲載可能な期間限定の料金割引は確認できませんでした。
導入前の注意点
顧客数によって月額料金が変動する
月額料金は固定額ではなく、顧客数に応じた料金体系です。現在の顧客数だけでなく、今後の増加を想定した費用も確認しておくことが重要です。
既存システムとの連携条件を確認する
利用中のECカートや受注管理システムによって、連携方法や初期設定が異なる場合があります。必要なデータが取り込めるかを事前に確認してください。
分析指標の定義をそろえる
LTVや継続率は、集計期間や対象顧客の条件によって数値が変わります。社内で使っている指標とツール上の集計方法を照合しておくと、導入後の分析を進めやすくなります。
利用シーン
たとえば、健康食品や化粧品などの継続購入が発生するEC事業では、購入回数別の顧客構成や継続率を確認し、フォロー施策の改善に活用できます。
アパレルや雑貨などを販売するEC事業では、購入商品や購入頻度をもとに顧客を分類し、関連商品の案内を検討できます。
また、広告を利用して新規顧客を獲得している事業者では、広告経由の顧客がその後どの程度購入しているかを分析する用途も考えられます。
まとめ
うちでのこづちは、EC通販の顧客分析、CRM施策、効果検証を一体的に進めたい事業者向けのサービスです。
分析機能や運用サポートを重視する場合には、具体的な利用方法を無料デモで確認すると、導入後の運用イメージを整理しやすくなります。
4. MOTENASU|顧客分析と複数チャネルの配信を組み合わせるCRM・MAツール

出典: MOTENASU公式サイト
サービス概要
MOTENASUは、EC・通販・小売事業者向けのCRM・MAツールです。
顧客情報を統合し、分析結果をもとにメール、LINE、SMS、郵送DMなどを組み合わせたマーケティング施策を実行できます。
オンラインとオフラインの複数チャネルを活用した顧客コミュニケーションを検討する事業者に対応しています。
主な特徴
顧客データの統合と分析
顧客情報、受注情報、商品情報などを取り込み、顧客ごとの購買状況を分析できます。
RFM分析やLTV分析、顧客セグメントの抽出などを活用し、顧客の状況に応じた施策を検討できます。
メール・LINE・SMS・郵送DMに対応
MOTENASUでは、複数の配信チャネルを組み合わせたコミュニケーション施策に対応しています。
たとえば、メールで案内した顧客の反応をもとに、別のチャネルでフォローするシナリオを設計できます。
ただし、各チャネルの利用には配信費用やオプション料金が発生するため、利用予定のチャネルを事前に整理する必要があります。
シナリオ配信の自動化
顧客の購入状況や反応などを条件として、配信シナリオを設定できます。
購入後のフォロー、休眠顧客への案内、定期購入に関するコミュニケーションなどを継続的に実施する用途が考えられます。
ECカートや外部システムとの連携
ShopifyなどのECカートや受注管理システムとの連携が案内されています。
APIやCSVを利用したデータ連携にも対応していますが、具体的な連携方法や必要な作業はシステム構成によって異なります。
料金
月額基本料金(税別)
50,000円〜 / 月
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 100,000円 |
| 登録リード数5万件まで | 月額50,000円 |
| 10万件まで | 月額75,000円 |
| 20万件まで | 月額100,000円 |
| 30万件まで | 月額125,000円 |
| 配信費用 | 別途従量課金 |
公式料金ページ掲載の金額。初期費用以外は税別表記です。
出典:公式料金ページ
MOTENASUは、初期費用、登録リード数に応じた月額基本料金、配信費用を組み合わせた料金体系です。
主な配信料金は次のとおりです。
| 配信チャネル | 公式掲載料金(税別) |
|---|---|
| メール | 1万通まで月額8,000円、以降1通0.40〜0.08円 |
| LINE | 月額5,000円+1通0.8〜0.2円 |
| SMS | 1通10〜12円、デポジット制 |
| 郵送DM | 月額10,000円+1通119円〜 |
配信数や契約条件によって費用が変わります。
また、公式料金ページでは、導入時の定額サポート(ライト)について月額100,000円、導入時3か月間は必須と案内されています。ただし、月額基本料金が150,000円以上の場合は基本料に含まれるとされています。
そのため、実際の導入予算を計算する際は、月額基本料金だけでなく、配信費用と導入時のサポート費用も含めて確認することが重要です。
おすすめポイント
MOTENASUは、次のような事業者に適しています。
- メールだけでなくLINEやSMSも活用したい
- 郵送DMを含めたCRM施策を検討している
- 顧客の反応に応じて配信方法を変更したい
- ECの顧客情報を複数チャネルで活用したい
- 登録リード数と配信量をもとに費用を試算したい
キャンペーン・特典
公式サイトでは、料金相談や見積もりに関するWEB窓口が案内されています。
今回確認した公式情報では、掲載可能な期間限定の料金割引は確認できませんでした。
無料の基本サポートと有料の運用支援が案内されているため、契約前に必要なサポート範囲を確認するとよいでしょう。
導入前の注意点
配信費用が別途発生する
メール、LINE、SMS、郵送DMの利用量に応じて費用が変動します。配信対象人数と配信頻度を想定し、月額総額を試算する必要があります。
導入支援の費用条件を確認する
初期設定やシナリオ設計をどこまで依頼するかによって費用が変わります。基本サポートと有料サポートの範囲を確認してください。
顧客情報の管理方法を整理する
複数チャネルを利用する場合は、顧客の同意状況、連絡先情報、配信停止の管理方法などを事前に整理することが重要です。
利用シーン
たとえば、定期通販で購入後のフォローを自動化したい場合や、メールだけでなくLINEやSMSも使って顧客との接点を設けたい場合に活用できます。
また、郵送DMを利用しているEC事業者が、オンラインの購買データをもとに発送対象を選定する用途も考えられます。
まとめ
MOTENASUは、顧客分析と複数チャネルでの販促施策を組み合わせて運用したいEC事業者向けのCRM・MAツールです。
導入時は、登録リード数、配信チャネル、サポート内容を整理して費用を確認すると、運用計画を立てやすくなります。
5. カスタマーリングス|顧客データの統合・分析・施策を支援するCRMプラットフォーム

出典: カスタマーリングス公式サイト
サービス概要
カスタマーリングスは、顧客データの統合、分析、マーケティング施策の実行を支援するCRM・MAプラットフォームです。
ECサイトの購買履歴だけでなく、アクセスログやアンケート情報、店舗で収集した顧客情報などを組み合わせて分析する用途にも対応しています。
顧客の購買行動を把握し、メールやLINEなどのコミュニケーション施策へつなげる仕組みを備えています。
EC事業に加え、店舗を持つ小売事業や複数の顧客接点を管理する事業者でも活用が想定されます。
主な特徴
複数の顧客データを統合できる
カスタマーリングスでは、顧客情報、購買履歴、アンケート、アクセスログ、店舗接客情報などを統合する機能が案内されています。
顧客情報が複数のシステムに分散している場合、データを統合して分析するための基盤として利用できます。
たとえば、ECサイトでの購入履歴と店舗での購買情報を組み合わせ、顧客の行動を把握する用途が考えられます。
RFM分析・LTV分析などに対応
公式サイトでは、次のような分析機能が紹介されています。
- RFM分析
- LTV分析
- 顧客ランク分析
- キャンペーン分析・配信アクション効果分析
- 顧客実感
- テキストマイニング
顧客を購入回数や購入金額などで分類するだけでなく、個々の顧客の行動を詳しく把握するための機能も備えています。
分析結果をマーケティング施策へ活用
顧客セグメントを作成し、メールやLINE、SMSなどの配信施策へ活用できます。
また、Web接客やアプリ通知などを含めた顧客コミュニケーションの仕組みも案内されています。
実際に利用する機能については、契約プランや外部システムとの連携条件を確認する必要があります。
データ分析から施策実行までを一体的に管理
顧客データの統合、分析、セグメント抽出、配信施策を一つの環境で管理することを想定したサービスです。
複数のシステムからデータを集めてレポートを作成している場合は、分析業務の整理や施策管理の効率化を検討できます。
料金
料金体系
個別見積もり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 環境構築・設定支援など。金額は個別確認 |
| 月額料金 | 顧客データ件数・オプションなどにより変動 |
| 月額料金に含まれる主な内容 | システム利用・保守・定期的な更新 |
| サポート | オンラインサポート、勉強会など |
公式サイトでは料金体系が案内されていますが、具体的な初期費用・月額金額は確認できませんでした。
出典:公式料金ページ
カスタマーリングスでは、利用状況に合わせた料金プランの提案が案内されています。
公式サイトによると、月額料金は顧客データ件数やオプションなどによって異なります。
そのため、見積もりを依頼する際には、顧客データ件数、連携するシステム数、利用する分析機能、配信チャネルなどを整理しておくとよいでしょう。
また、初期費用には環境構築や操作トレーニング、初期アクション設定支援などが関連するため、見積もりに含まれる作業範囲も確認が必要です。
おすすめポイント
カスタマーリングスは、次のような事業者に適しています。
- 複数のシステムに顧客データが分散している
- ECサイトと実店舗の顧客情報を組み合わせたい
- RFM分析やLTV分析に加え、顧客行動を詳しく分析したい
- 顧客データの統合から施策実行までを管理したい
- マーケティング部門で継続的な分析環境を整備したい
キャンペーン・特典
公式サイトでは、資料請求や問い合わせなどのWEB窓口が案内されています。
今回確認した公式情報では、掲載可能な期間限定の料金割引は確認できませんでした。
導入前の相談では、利用する機能や必要なサポート内容を確認し、見積もりを取得する方法が考えられます。
導入前の注意点
費用は見積もりによる確認が必要
公式サイト上では具体的な月額金額を確認できないため、予算を検討する際には個別見積もりが必要です。
データ統合の対象と方法を確認する
ECカート、POS、基幹システムなどの連携可否やデータの更新頻度は、導入前に確認する必要があります。
初期設定と運用体制を検討する
複数のデータを統合する場合は、顧客IDの管理方法やデータ項目の整理が重要です。社内で担当する作業と支援を依頼する作業を明確にしておくと、導入計画を立てやすくなります。
利用シーン
たとえば、自社ECと実店舗の両方で商品を販売している事業者では、複数チャネルの顧客情報を統合し、購買傾向を把握する用途が考えられます。
また、複数ブランドを展開している事業者が、顧客の購入履歴や行動情報を整理し、ブランド別・顧客属性別の施策を検討する場合にも活用できます。
まとめ
カスタマーリングスは、顧客データの統合と詳細な分析を重視するEC・BtoC事業者向けのCRM・MAプラットフォームです。
複数の顧客接点を持つ事業者や、分析基盤の整備と販促施策を一体的に進めたい事業者にとって、比較候補となります。
6. うちでのこづち・MOTENASU・カスタマーリングスの比較表
ここまで紹介した3サービスを、同じ項目で整理します。
料金・機能は2026年10月30日時点で確認した公式掲載情報に基づきます。金額は税別表記が確認できるものを記載しています。
| 比較項目 | うちでのこづち | MOTENASU | カスタマーリングス |
|---|---|---|---|
| 主な対象 | EC・通販事業者 | EC・通販・小売事業者 | EC・BtoC事業者 |
| 月額基本料金 | 60,000円〜(税別) | 50,000円〜(税別) | 個別見積もり |
| 初期費用 | 個別見積もり | 100,000円 | 個別見積もり |
| 料金変動要因 | 顧客数 | 登録リード数・配信量・サポートなど | 顧客データ件数・オプションなど |
| RFM分析 | 対応 | 対応 | 対応 |
| LTV分析 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 顧客セグメント抽出 | 対応 | 対応 | 対応 |
| メール配信 | 対応 | 対応 | 対応 |
| LINE活用 | 対応(オプション機能) | 対応 | 対応 |
| SMS活用 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 郵送DM活用 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ECシステム連携 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 運用サポート | 月額料金に含まれる | 無料・有料メニューあり | オンラインサポートなど |
| 主な特徴 | EC向け分析と施策・効果検証 | 複数チャネルでの配信管理 | 顧客データ統合と多面的な分析 |
| 導入前の確認事項 | 顧客数別の費用・連携条件 | 配信費用・導入支援費用 | 見積もり・データ統合範囲 |
出典:各サービスの公式料金・機能ページ。
料金を比較する際のポイント
月額基本料金だけを見ると、MOTENASUは50,000円(税別)から、うちでのこづちは60,000円(税別)からと案内されています。
ただし、両サービスでは料金に含まれる内容が異なります。
うちでのこづちは、公式料金ページでシステム利用料と運用サポートが月額費用に含まれると案内されています。
一方、MOTENASUは配信費用が別途発生し、導入時の有料サポートについても条件が定められています。
カスタマーリングスは個別見積もりとなるため、同じ利用条件を伝えて費用を比較する必要があります。
料金を比較する際は、初期費用と月額基本料金だけでなく、配信費用・オプション・運用支援を含めた総額で検討することが重要です。
機能を比較する際のポイント
3サービスとも、RFM分析やLTV分析、顧客セグメントの抽出などに対応しています。
ただし、分析機能の有無が同じでも、分析画面の構成、設定方法、集計条件、レポートの作成方法などは異なります。
また、メールやLINEなどの配信機能についても、利用できるシナリオ条件や追加費用を確認する必要があります。
比較表は導入候補を整理するためのものであり、すべての機能が同一条件で利用できることを意味するものではありません。
7. EC事業者がCRM・顧客分析ツールを選ぶ方法
EC向けCRMツールは、機能が多いという理由だけで選ぶのではなく、自社の課題と運用体制に合っているかを確認することが重要です。
ここでは、導入前に検討しておきたいポイントを解説します。
7-1. まずはCRM導入の目的を明確にする
CRMツールを導入する際は、改善したい指標を整理することから始めます。
たとえば、初回購入後の再購入が課題であれば、初回購入者のリピート率や2回目購入までの日数などを分析できるかが重要です。
一方、広告費用の適正化を検討している場合は、広告経由の顧客について、獲得後の購入状況やLTVを把握できるかが判断材料となります。
目的が明確でないまま導入すると、分析データを確認するだけで終わり、施策への活用が進まない可能性があります。
導入前には、現在の課題、確認したい指標、実行したい施策を整理しておくとよいでしょう。
7-2. 自社に必要な分析機能を確認する
EC向けCRMツールでは、RFM分析やLTV分析などが活用されます。
ただし、必要な分析機能は事業内容によって異なります。
たとえば、定期通販では、継続率や解約状況、購入回数別の顧客構成などが重要な指標となります。
単品通販では、初回購入後のリピート状況や顧客獲得経路別のLTVなどを確認する用途が考えられます。
複数商品を扱うECサイトでは、併売傾向やクロスセルの状況、商品カテゴリ別の購買行動などを分析できると施策検討に役立ちます。
必要な分析を洗い出し、各サービスでどのように確認できるかをデモで比較すると、導入後の利用方法を具体的にイメージできます。
7-3. 分析結果を施策につなげられるか確認する
顧客分析によって課題が明らかになっても、具体的な施策につなげられなければ、CRMツールの活用範囲は限定されます。
たとえば、初回購入後に再購入していない顧客が多い場合、購入後のフォローや関連商品の案内などを検討できます。
その際、分析結果から対象顧客を抽出し、配信施策へつなげるまでの操作がどの程度必要かを確認することが重要です。
また、配信後の開封状況や購入状況などを分析し、施策の効果を検証できるかも確認しておきましょう。
7-4. 現在のECカートとの連携を確認する
CRMツールでは、顧客情報や注文情報などを取り込む必要があります。
そのため、現在利用しているECカートや受注管理システムとの連携方法は重要な比較項目です。
確認しておきたいのは、単に連携できるかどうかだけではありません。
取り込めるデータの種類、更新頻度、初期設定に必要な作業、追加費用の有無なども確認する必要があります。
特に、定期購入情報、商品別の購入履歴、クーポン利用状況などを分析したい場合は、必要なデータが連携対象に含まれるかを確認しておくことが大切です。
7-5. 担当者の人数と運用スキルに合わせて選ぶ
CRMツールの運用には、分析、施策設計、配信設定、効果検証などの業務が発生します。
マーケティング担当者が少人数の場合は、分析フォーマットの充実度や操作性、サポート内容が重要になります。
うちでのこづちは、EC向けの分析機能と運用サポートが案内されているため、専任の分析担当者を置かずにCRM施策を進めたい事業者にとって、検討しやすい構成です。
MOTENASUは、複数チャネルの配信設計を行う場合に、必要な設定作業と支援内容を確認するとよいでしょう。
カスタマーリングスは、複数のデータを統合する場合に、初期設定やデータ管理を担当する体制を検討することが重要です。
7-6. 導入後の総費用を試算する
CRMツールの費用は、初期費用と月額基本料金だけで決まるとは限りません。
顧客数や配信量の増加、利用機能の追加、サポート内容の変更などによって費用が変わる場合があります。
導入前には、現在の顧客数だけでなく、将来的な増加も考慮した費用を確認しておきましょう。
たとえば、登録顧客数が増えた場合の料金、メールやLINEの配信量が増えた場合の費用、追加機能の利用料金などを確認すると、予算計画を立てやすくなります。
8. 用途別に見るCRMツールの比較ポイント
3サービスは、いずれも顧客分析とマーケティング施策を支援するツールですが、導入目的によって確認すべき項目が異なります。
EC向けの顧客分析を定期的に行いたい場合
うちでのこづちの分析機能や効果検証機能を確認するとよいでしょう。RFM分析、LTV分析、継続率分析などを日常業務に組み込む方法が判断材料になります。
複数の配信チャネルを組み合わせたい場合
MOTENASUのメール・LINE・SMS・郵送DMの連携方法やシナリオ設定、配信費用を確認するとよいでしょう。
複数システムの顧客データを統合したい場合
カスタマーリングスのデータ統合機能や分析機能、既存システムとの連携条件を確認するとよいでしょう。
少人数でCRMを運用したい場合
3サービスそれぞれの初期設定支援、分析操作、配信設定、運用サポートを比較することが重要です。実際の担当者がデモを操作して確認すると、必要な作業量を把握しやすくなります。
9. CRMツール導入前に確認したいチェックリスト
導入候補を比較する際は、次の項目を整理しておくと、各サービスへの問い合わせを進めやすくなります。
導入準備の確認
- CRMを導入する目的と改善したい指標が決まっている
- 現在の顧客数と今後の増加見込みを把握している
- 利用中のECカート・受注管理システムを整理している
- 分析したい顧客情報と購買データが明確になっている
- メール・LINEなど利用予定の配信チャネルが決まっている
- 初期費用・月額費用・従量課金を含めた予算を設定している
- 社内の運用担当者と必要なサポート範囲を決めている
- 無料デモや問い合わせで確認したい項目を整理している
このチェックリストは、社内での導入検討や各サービスへの問い合わせ時にも活用できます。
10. うちでのこづち・EC向けCRMツールに関するよくある質問(FAQ)
Q1. うちでのこづちはどのようなEC事業者向けのツールですか?
うちでのこづちは、顧客分析、CRM施策、効果検証を行いたいEC・通販事業者向けのツールです。
RFM分析やLTV分析、継続率分析などに対応しており、顧客の購買状況を把握しながら、メールやLINEなどの施策を検討できます。
分析機能や運用サポートが案内されているため、専任のデータ分析担当者を配置していない事業者も導入候補として検討できます。
Q2. うちでのこづちの月額料金はいくらですか?
公式料金ページでは、ベーシックプランが月額60,000円(税別)からと案内されています。
顧客数に応じた従量課金制で、初期費用は個別見積もりです。
実際の費用は利用条件によって変わるため、現在の顧客数や連携システムなどを伝え、WEBから見積もりを依頼するとよいでしょう。
Q3. うちでのこづちとMOTENASUの違いは何ですか?
両サービスともEC向けの顧客分析とCRM施策に対応しています。
うちでのこづちは、EC通販に必要な分析機能と施策実行、効果検証を一体的に支援する構成です。
MOTENASUは、顧客分析に加え、メール・LINE・SMS・郵送DMなどの複数チャネルを組み合わせた配信施策が特徴です。
導入目的に応じて、分析画面の操作性、配信シナリオの設定方法、総費用などを比較するとよいでしょう。
Q4. うちでのこづちとカスタマーリングスはどのように比較すればよいですか?
両サービスとも顧客分析とマーケティング施策に対応しています。
うちでのこづちは、EC通販の顧客分析やCRM施策を中心に検討したい場合に比較候補となります。
カスタマーリングスは、ECの購買履歴に加え、アクセスログや店舗情報など、複数のデータを統合して分析したい場合にも検討できます。
既存システムとの連携範囲や、必要な分析機能、導入支援の内容を確認することが重要です。
Q5. CRMツールを導入するとLTVは向上しますか?
CRMツールは、顧客の購買状況を分析し、継続購入につながる施策を検討するための支援ツールです。
導入しただけでLTVが向上することを保証するものではありません。
実際の成果は、商品特性、顧客構成、施策内容、運用体制などによって異なります。
導入後は、LTVやリピート率などの指標を継続的に確認し、施策の改善につなげることが重要です。
Q6. 専任のマーケティング担当者がいなくても利用できますか?
各サービスでは、分析画面やシナリオ設定、運用サポートなどが用意されています。
そのため、専任の分析担当者を配置していない事業者でも、導入を検討できます。
ただし、施策の目的設定や分析結果の判断、配信内容の作成などには担当者の作業が必要です。
導入前には、実際に必要となる業務量やサポート範囲を確認するとよいでしょう。
Q7. ShopifyなどのECカートと連携できますか?
各サービスでは、ECカートや外部システムとの連携が案内されています。
ただし、対応するシステムや連携できるデータ、連携方法はサービスによって異なります。
利用中のECカート名と必要なデータ項目を伝え、連携可否や追加費用を確認してください。
Q8. CRMツールとメール配信ツールの違いは何ですか?
メール配信ツールは、メールの作成、配信、配信結果の確認などを中心とするサービスです。
一方、EC向けCRMツールでは、顧客情報や購買履歴の管理・分析、顧客セグメントの作成、販促施策の実行などを組み合わせて利用できます。
ただし、実際の機能範囲はサービスによって異なるため、必要な分析機能や配信機能を確認することが大切です。
Q9. CRMツールの導入にはどのくらいの期間が必要ですか?
導入期間は、既存システムとの連携方法、データ量、初期設定の範囲などによって異なります。
公式サイトでは、うちでのこづちはヒアリングからアカウント発行まで最短1か月(よくある質問では導入まで2〜3週間程度の見込み)、MOTENASUは基本設定のみの場合に最短2週間程度、カスタマーリングスは施策を実施できるまで利用開始月から約1.5〜2か月程度と案内されています。
いずれも個別の導入条件によって変わるため、希望する運用開始時期を伝えて確認するとよいでしょう。
Q10. うちでのこづちの無料デモはどこから申し込めますか?
うちでのこづちの公式WEBサイトから、無料デモの申し込みが案内されています。
無料デモでは、分析画面や機能、運用方法など、導入前に確認したい項目を整理しておくとよいでしょう。
また、料金や導入支援の内容についても、公式WEBサイトの問い合わせ窓口から相談できます。
11. まとめ|うちでのこづちと他社CRMツールを比較して自社に合うサービスを検討しよう
EC向けCRM・顧客分析ツールを選ぶ際は、月額料金や機能の数だけで判断するのではなく、自社の課題に合った分析や施策を実行できるかを確認することが重要です。
今回比較した3サービスには、それぞれ次のような特徴があります。
| サービス | 比較時に注目したい特徴 |
|---|---|
| うちでのこづち | EC通販向けの顧客分析、CRM施策、効果検証、運用サポート |
| MOTENASU | 顧客分析とメール・LINE・SMS・郵送DMなどの配信管理 |
| カスタマーリングス | 複数システムの顧客データ統合、詳細な分析、施策への活用 |
うちでのこづちは、EC通販の顧客分析からCRM施策、効果検証までを一体的に進めたい事業者にとって、検討候補となるサービスです。
RFM分析やLTV分析、継続率分析などを活用し、顧客の購買状況に応じた施策を検討できます。
また、分析機能や運用サポートが案内されているため、専任の分析担当者を置かずにCRM運用を進めたい事業者にとっても、確認する価値のある構成です。
導入を検討する際は、現在の顧客数、利用中のECカート、分析したい指標、必要な配信機能などを整理し、実際の利用条件に合わせた見積もりを確認するとよいでしょう。
うちでのこづちでは、公式WEBサイトから無料デモの申し込みや問い合わせが案内されています。
導入前に分析画面や操作方法、サポート内容を確認することで、自社の運用体制に合っているかを判断しやすくなります。
※本記事の料金・サービス情報は2026年10月30日時点で確認した公式掲載情報をもとに作成しています。料金、機能、契約条件などは変更される場合があります。具体的な金額・適用条件は各サービスの公式サイトでご確認ください。記載した利用シーンは活用例であり、導入効果を保証するものではありません。